ギャラリーイベント

冨成鉄が撮ったポートタワーを見た。
長くから神戸に佇む、何の変哲もないそれは、
雨で濡れた道路に古くなった鏡のように映し出され、
独特の静寂の世界を作り出していた。

動と静 男と女 生と死 同時に見えた真反対の世界が、
一枚の印画紙の中で日常と非日常に分けられる。

道端に咲く花やフウケイまでもが、
タングステンの光に照らされ、
心の奥に仕舞い込まれた昔の記憶を引き出す。

それは一枚の写真となって、昭和の懐かしい匂いとともに映し出される。


メリケン画廊 企画展 - 冨成鉄写真展「タングステン」-に寄せて  
2007年4月某日 木下敦生/メリケン画廊・ディレクター



展覧会名称

冨成鉄写真展「タングステン」

<同時開催>
スライドショー写真展
「マイニチ・エクストラ'06-'07」
at メリケン画廊(小画廊)




2007年6月15日(金)〜20日(水)
12:00〜20:00(最終日18:00)


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人間の日々の営みに興味があります。
さらに日常と非日常の境目、のようなものに注目して写真を撮っています。
その中でも特に「エロス」という切り口によって、
日常が非日常へと移行してゆく様を捉えたいと思っています。

ヌードになるということは単に衣服を脱ぐということではなく、
撮影者に全てを委ね、心身共に開いてゆくことだと思います。
柔らかいタングステン光の下、密室での行為の記録、
そのリアリズムはエロティックアートと呼ぶようなものではなく、
むしろドキュメンタリーに近いものだと思います。

是非会場に足をお運びいただき「生の写真」をご体験していただきたく存じます。

なお、小画廊での併設展「マイニチ・エクストラ'06-'07」では、
より日常や心象風景に焦点を合わせた作品をスライドショーにて構成いたします。

これはウェブサイト上で展開している写真日記「毎日」に掲載された写真を、
改めて独立した写真として再構成しようという試みでもあります。


2007年4月某日 冨成鉄


<イベントのお知らせ>

オープニングパーティー&トークショー
6月16日(土) 17:00〜21:00

20:00より作家本人によるトークショーを予定しております。
是非皆様お誘い合わせの上ご参加ください。
(隣接のBAR esにて画廊内持ち込み可の酒類販売をいたします)

なお期間中、会場にてミニ写真集やポストカード等の販売を予定してます。
冨成鉄本人は6月15日(金)から17日(日)までは在廊する予定です。
どうぞよろしくお願いいたします。


プロフィール

冨成鉄(トミナリテツ)大分県出身。〜鹿児島〜福岡を経て現在東京在住。
表現手段を音楽から写真に変え、1996年に写真家宣言。
以後フリーランスで活動。

雑誌「URECCO」「PENTHOUSE SPECIAL」「スーパー写真塾」、
ウェブサイト「GRAPHIS」等に連載。
ムック「ライカ de NUDE」、イギリスのアートマガジン「GOMMA MAGAZINE」、
隔月刊誌「デジタルフォトテクニック(’07年5月発売号)」に作品掲載。
等多数。

◎個展
2004.03 「マイニチ・エクストラ」 at 高円寺 Planet3rd
2005.11 「ギミー・モ'・ソング」 at 大阪 ONE PLUS 1 gallery
2006.12 「ルーム・オブ・タブー」 at 西荻窪 SWAMP

◎グループ展
1996.06 「Yes.Future」 at 原宿 P.A.P.Factory
2004.05 「9colors」 at 代々木上原 Creative Caf'e
2004.12 「PEACE」展 at 大阪 BEATS GALLERY
2005.12 「9colors#2」 at 渋谷 gallery LE DECO


       
URL

photo'n'roll


上記ウェブサイト上にても頻繁に作品を発表しておりますので、
併せてご覧いただければ幸いです。



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